Friday, October 08, 2021 9:39 AM

米高級車販売、トヨタ「レクサス」がドイツ勢上回る

 7-9月(第3四半期)の米高級車市場で「レクサス」の販売台数がドイツ勢を上回った。世界的な半導体不足による向かい風を、レクサスが同業他社よりうまく切り抜けたと、ブルームバーグが報じた。

 レクサスの販売台数は7-9月に8万1093台となった。スポーツタイプ多目的車(SUV)の「RX」と「NX」が全体の半分余りを占めた。BMWは7万5619台にとどまったが、1-9月では主要4社の中で首位を維持している。

 調査会社コックス・オートモーティブ傘下オートトレーダーのアナリスト、ミシェル・クレブス氏は「半導体不足の中でわれわれが目にしているのは、トヨタとレクサスの極めて効率的な流通システムだ」とした上で、「在庫は業界最低水準にありながら、迅速にディーラーに納車できている」と指摘した。

 主要4社で最も痛手が大きかったのはメルセデスで、販売台数が前年同期比21%減少した。BMWは工場稼働が停止した前年同期から8.7%伸びた。レクサスは7.7%増だった。アウディも半導体不足の影響を受け、14%減の4万1019台。4社はいずれも1-9月では前年同期比でプラスになっている。