Wednesday, November 17, 2021 10:40 AM

データロボット、産業向け人工知能クラウドを拡充

 ボストン拠点の法人向け人工知能技術新興企業データロボットは11月15日、人工知能機能と特定業界向け最善業務手法(best practices)および統合機能を合体させた包括的末端間プラットフォーム「産業用データロボットAIクラウド(DataRobot AI Cloud for Industrie)」を発表した。

 ベンチャービート誌によると、同社は、人工知能機能の産業向け提供を加速する統一プラットフォーム「データロボットAIクラウド」を9月に発表しており、今回の新プラットフォームはそれを土台に構築された。

 新プラットフォームは、各社の事業運営および業務処理過程を合理化するための人工知能を各社が簡単に利用できるようにすることで、成長機会の拡大や問題解決、リスク管理、サービス提供を加速する。

 昨今、垂直(特定業界の上流から下流)クラウドの需要増が大きな潮流となっている。そのため、それぞれの業界や分野に特化した先進的ツール群の必要性が大きくなっている。マイクロソフトはその動向を受けて、小売と製造、金融サービス、医療サービス、非営利団体向けのクラウド・ソリューション・プラットフォームを発表したばかりだ。

 データロボットの新プラットフォームは、各社が問題を解決するためのカギとなるおもな利用例向けに100以上の人工知能最善業務手法を提供する。また、数十のPSA(athfinder Solution Accelerators)や第三者統合機能群(third party integrations)を提供する。そのほか、業界特有の優先事項に特化した人工知能の概念の製品化を加速させる。さらに、データ・サービス群や業務用アプリケーション群、既存のセキュリティー統治ツール群との統合も支援する。

 現行のデータロボットAIクラウドは、銀行や小売、製造、医療サービス業界向けに提供されている。新プラットフォームはそれらに加え、エネルギーや生命科学、保険、政府、通信、メディアに対象業界を拡大する。新プラットフォームは数週間以内に提供開始される見通しだ。

https://venturebeat.com/2021/11/15/datarobot-launches-ai-cloud-for-industries-including-banking-healthcare/