Tuesday, February 22, 2022 10:50 AM

メタ、MR広告の実現は数年以内、と広告代理店らに説明

 メタ・プラットフォームス(Meta Platforms)は先日、仮想世界と物理(現実)世界を融合させる技術が消費者にとって現実に近づいていることから、同技術を応用した新たなデジタル広告が近い将来に実現する、と広告代理店らに説明した。

 メタは、フェイスブックやインスタグラム、ワッツアップ、オキュラスを運営しており、収入のほとんどをデジタル広告に依存する。

 ロイター通信によると、仮想世界と物理世界を融合させる複合現実(mixed reality=MR)技術は、MRヘッドセットを装着した人が現実世界の対象物を使うことで、たとえば現実世界の野球のバットでビデオゲームのキャラクターを殴るような仮想世界での反応を可能にする。

 そういった技術は、メタが社運をかけるメタヴァースに関連する3種類の拡張現実(AR)技術のうちの一つだ。メタヴァース(metaverse)とは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間で、複数の利用者らがそれぞれの分身(アヴァター)を使って自由に行動できる仮想社会の世界。メタヴァース内では、利用者が自由に出入りでき、仮想通貨を使って仮想品や仮想サービスを売買し、また、参加者らが創作したデジタル・ゲームやそのほかのデジタル・コンテントを消費することも可能だ。

 メタは、広告代理店たちとのズーム会議を2月17日に開き、MR技術を活用したデジタル広告の可能性と、そのさきにあるメタヴァース内広告について説明した。その会議に参加した広告代理店の幹部は同会議について、メタヴァースに関する広告代理店の理解を深めるために開かれた、と説明した。

 メタの説明によると、MR技術を使った広告は数年以内に実現する見込みだ。

https://www.reuters.com/technology/meta-tells-advertisers-mixed-reality-could-be-few-years-away-2022-02-18/