Wednesday, February 23, 2022 10:30 AM

アイメイトリックス、産業向けスマート検知製品を発表

 産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)技術を提供する新興企業のアイメイトリックス・システムズ(iMatrix Systems)は2月22日、同社初の産業界向けサース(SaaS=software-as-a-service)型スマート検知製品を発表し、これまでの隠密運営から姿を現した。

 ビジネス・ワイヤーによると、サース・アイメイトリックス・クラウドIoT(SaaS iMatrix Cloud IoT)と呼ばれる同製品は、温度&湿度検知器をはじめ、とびらの開閉や漏水を知らせる警報、さらに水耕栽培農業に関する検知システムで構成され、環境対応や農業、建物の管理を目的としたIoTシステムに重点を置いている。

 同社はまた、同製品発表と同時に200万ドル超の資金調達も発表した。

 同製品に含まれるアイメイトリックス・マイクロ・ゲイトウェイ(iMatrix Micro Gateway)は、同社の専用クラウド・サービスを介して無線検知網を構成し、データを監視&分析する。住宅建物や商業建物の防犯監視のほか、最近増加している大麻の水耕栽培施設の室内環境管理と監視にも適している、と同社は説明している。

 同社は2018年にネバダ州で設立された。設立者のグレッグ・フィリップス氏は、通信分野の製品開発で35年以上の経歴があり、これまでに複数の会社を設立した。同氏は、オーストラリア初の全国的インターネット接続サービス提供会社を設立し、アジア・オンライン(Asia Online)に売却したほか、みずから設計および開発した製品をノーテル(Nortel)やIBM、東芝といった世界的大手らにライセンス提供してきた。

 「IoTとIIoTの分野は現時点で数十億ドルの世界売上高があり、2025年までに1兆6000億ドルに達すると予想される」「2025年末までには600億個以上のIoT装置が使われると見込まれる」とフィリップス氏は説明している。

 「当社はこれまで2年をかけて、優秀な工学者たちの班を編成し、拡張性にすぐれたクラウド基盤の検知システムを設計してきた」と同氏は話す。同社は今後、温度管理の求められる科学研究や医療&医薬、食品&飲料、外食、運輸、ホテル、農業の市場を開拓していく方針だ。

https://www.businesswire.com/news/home/20220222005347/en/iMatrix-Systems-Launches-From-Stealth-With-New-IoT-Cloud-Smart-Sensor-Technology