Tuesday, March 01, 2022 2:59 AM

ウクライナ政府、暗号通貨での寄付金集めで成果

 ウクライナ政府は、ロシアからの理不尽かつ残忍な侵略を乗り切るために、クラウドファンディング(crowdfunding)の方法に着目し、暗号通貨による寄付を2月27日までの約4日間で1000万ドル以上集めた。

 CNBCによると、ウクライナ政府の公式ツイッター・アカウントは、二つの暗号財布住所(アドレス)を2月26日に掲載した。一つはビットコインだけを受け付け、もう一つはイーサーとテザー(米ドルの価値を追跡するトークン)を受け付けている。

 ブロックチェーン分析会社アリプティック(Elliptic)の調査によると、それらの仮想財布には27日時点で総額1020万ドル相当の暗号通貨が寄付された。その額は、ウクライナ軍を支援する非政府組織(NGO)に寄付された数百万ドルのデジタル通貨に上乗せされたものだ。

 ウクライナ政府への寄付のうち約186万ドルは、ウィキリークス(WikiLeaks)創設者のジュリアン・アサンジ氏の資金調達を目的とした非代替トークン(non-fungible token=NFT)の売却益だ。NFTとは、デジタル・プラットフォームでつくられる文化的現象や作品の所有権と真正性をブロックチェーン技術によって裏付けた創造物およびその形態。

 ウクライナ軍に装備を提供するNGOのカム・バック・アライヴ(Come Back Alive)は、暗号通貨による寄付を2018年から受け付けており、ロシアによる侵攻が始まって以来、数百万ドル相当の暗号通貨を調達している。

 アリプティックによると、ウクライナ政府とウクライナ軍を支援するNGOらへの暗号寄付の総額は2月27日現在、計1670万ドルに達している。

https://www.cnbc.com/2022/02/27/ukraine-government-raises-over-10-million-in-cryptocurrency-donations.html