Wednesday, March 16, 2022 11:38 AM

アマゾン、AWSの使い方を教える変わった学習方法を発表

 アマゾン(Amazon)は3月15日、オンライン・ロール=プレイング・ゲーム形式のクラウド電算職能学習機能を発表した。

 CNBCによると、AWSクラウド・クエスト:クラウド・プラクティショナー(Amazon Web Services Cloud Quest: Cloud Practitioner)と呼ばれる同プラットフォームは、利用者らが自身の分身(アヴァター)を創作して仮想都市内を動き回り、クラウド関連の問題に直面した住人(仮想世界の仮想住人)を助ける過程でクラウド技術を学ぶしくみだ。

 利用者らは、新たなキャラクター種やペット、都市の設定主題、仮想世界の主題といった各種の設定を変えるのに必要となる点数をAWSの模擬化やパズル群を完了することで稼げる。

 AWSは、クラウド・クエストを紹介する動画をユーチューブに投稿し、その使い方や機能、しくみを説明した。その動画で紹介された一例では、漫画で描かれた一人の男性が利用者のアヴァターに近づいて、「私の天気予報アプリケーションを走らせるサーバーが落ち続けるから助けてくれ」と頼み、それに協力するという設定だ。

 AWSはクラウド・クエストのほかにもクラウド訓練サービス群の提供を開始した。それらの訓練サービス群は、クラウド関連の問題解決能力を増強したい技術担当者らの学習を支援する。完了者たちにはAWS独自の修了証(あるいは認定証)が与えられる。

 クラウド業界最大手のAWSは近年、マイクロソフト(Microsoft)のクラウド・サービス「アジュール」(Azure)に激しく追い上げられている。分野(部門)によってはAWSよりアジュールを選ぶ会社が多いという見方もある。また、グーグル・クラウド(Google Cloud)も、それら2強からやや引き離されているとはいうものの、市場奪取に注力している。

 AWSでは、競合社らの追い上げをかわすべく、利用者囲い込みの一環としてさらなる生態系拡充をクラウド・クエストと学習プラットフォームによって促進したい考えだ。

https://www.cnbc.com/2022/03/15/amazon-launches-metaverse-like-game-to-train-people-how-to-use-aws.html