Thursday, April 14, 2022 12:55 PM

ランサムウェア攻撃を受けても業務継続を可能に

 キャメヨ(Cameyo)とグーグル(Google)は4月13日、ランサムウェア攻撃から会社や団体を守るための新しい迅速復旧事業継続化ツール「キャメヨ・ラピッド・リカヴァリー(Cameyo Rapid Recovery)」を提供開始する、と発表した。

 ベンチャービート誌によると、同ツールは、グーグル・クラウド上で動作する分離された安全なクラウド・デスクトップ環境を提供する。利用会社らは、事業現場の電算環境が攻撃された場合に、クラウド・デスクトップ環境に即座に切り替えることで、電算システムの迅速な復旧と事業継続を実現できる。

 同サービスには、グーグル・クローム(Chrome)OSフレックス(Flex)が含まれる。利用会社らは、感染したウィンドウズやマックの端末をクロームOSに移管することもできる。

 会社や団体らはキャメヨ・ラピッド・リカヴァリーによって、ランサムウェア攻撃を受けても重要なデータに従業員らがアクセスできる状態と生産性を維持するソリューションを従業員たちに提供できる。

 新型コロナウイルス・パンデミックによる遠隔労働の浸透と常態化を大きな商機としてとらえるサイバー犯罪集団らは、過去2年間にランサムウェア攻撃を強化している。また、プーチン戦争(ロシアによるウクライナ侵攻)によってサイバー攻撃の懸念も深刻化している。そのため、サイバー攻撃対策ソリューション市場は昨今、急成長中だ。

 キャメヨ・ラピッド・リカヴァリーは、世界の仮想デスクトップ基幹設備(virtual desktop infrastructure=VDI)に新たに参入したソリューションだ。VDI市場規模は、専門家らの見積もりでは、2020年に126億5000万ドルから2028年には334億2000万ドルに拡大する可能性がある。

 キャメヨのソリューションは、ほかの多くの従来型ソリューションと競合する。おもな競合社の一つは、2022年初めにヴィスタ(Vista)とエヴァーグリーン/エリオット(Evergreen/Elliott)に165億ドルで買収されたシトリックス(Citrix)だ。シトリックスは、あらゆるクラウドやデータ・センターから機能するダース(DaaS=Desktop-as-a-Service)ソリューションで台頭した。

https://venturebeat.com/2022/04/13/cameyo-teams-up-with-google-to-launch-business-continuity-solution-for-ransomware/