Thursday, April 21, 2022 11:55 AM

ジリアント、次世代の価格最適化ソフトウェアを発表

 法人向けソフトウェア開発新興企業ジリアント(Zilliant、テキサス州オースティン拠点)は4月19日、商品やサービスの価格設定を最適化する人工知能ソフトウェアを市場投入した。同社は、製造や物流、技術、産業といった業界をおもな標的市場にしている。

 ベンチャービート誌によると、同社が発表した新製品「次世代プライスIQ(Next-Generation Price IQ)」は、B2B(business-to-business)取り引きの価格設定をおもな対象とする。同ソフトウェアは、刻々と変化する事業環境にすばやく反応して価格を調整しながら、価格についての透明性を営業担当者らにもたらせるようにする。

 「営業担当者らは、価格がどのように決定されているかを理解できなければ使わなくなる。プライスIQは、価格競争力を保ちながら、その決定方法および過程を明確にするための現実的手段をもたらす」と、ジリアントのグレッグ・ピーターズCEOは説明している。

 プライスIQは、企業間取り引きの価格弾力性を測定する能力を持っている。利用会社らはその機能によって、利益と売上高のどちらを優先するかの戦略目標を設定できる。たとえば、プライスIQに実装されている人工知能エンジンによってで二つの要因を組み合わせ、利益拡大を目的とした価格設定を追求することが可能だ。

 プライスIQは、定数にもとづいて価格を最適化することで、複数価格の合理的関係性を徹底することもできる。たとえば、通常価格と割り引き価格、最低価格の関係性、または商品や顧客の区分に応じた最低粗利率を要件として定めることができる。さらに、複数の筋書きを並行的に設定して、「もし~ならば」という模擬化(仮説検証)を実行することも可能だ。それによって、想定価格を実際に導入する前にさまざまの価格戦略の粗利と数量への影響を予想したうえで、最善の価格設定を選ぶことができる。

 ジリアントの競合には、プロス(PROS)やプライスエフエックス(Pricef(x))、ヴェンデイヴォ(Vendavo)がある。他社製品は、単純に値上げを推奨するのに対し、ジリアントのソフトウェアは価格弾力性にもとづいて値上げと値下げの組み合わせを特定する、とジリアントは説明している。

https://venturebeat.com/2022/04/19/zilliant-unveils-next-generation-price-optimization-application/