Wednesday, June 15, 2022 11:30 AM

シスコ、新たなWAN予想機能群を発表

 シスコ・システムズ(Cisco Systems)は6月14日、通信接続網管理プラットフォームに人工知能基盤の予想機能を追加するために、各種のサービスやそれら向けの機器類に新たなオプション群をもたらすサウザンドアイズWANインサイツ(ThousandEyes Wide Area Network Insights)を発表した。

 同社は昨今、分析と機械学習技術を通信網管理に組み込むための開発と機能設計に注力している。サウザンドアイズWANインサイツはその成果の一つだ。

 ベンチャービート誌によると、シスコは2022年初めに、シスコ・プリディクティヴ・ネットワークス(Cisco Predictive Networks)という構想を打ち出し、同社の製品群およびサービス群の全体に予想機能を追加することで、アプリケーションや通信網の問題(ハードウェアやソフトウェアの課題やセキュリティー侵害、そのほかさまざまの問題)を予想できるようにし、信頼性と機能性を強化する方針を明らかにした。

 その背景には、多くの会社において通信接続網とその運用、管理の複雑化やサイバー脅威の増大といった要因がある。

 サウザンドアイズWANインサイツは、シスコが2020年8月に買収したサウザンドアイズの技術を土台とする。その当時、コーヴィッド19が猛威をふるい、遠隔労働が一気に浸透したことで、各社における通信機能と遠隔からのアクセス、仮想通信網、オンライン協業、クラウド・アプリケーションの運用性の重要度が急激に高まった。

 サウザンドアイズのインターネットおよびクラウドのインテリジェンス・プラットフォームは、クラウド経由のアプリケーション群およびサービス群の配信に関するさらなる可視性を管理担当者らにもたらす。各社の通信およびIT管理部署はそれによって、あらゆる接続網を自身の接続網のように把握でき、実用的な洞察を導き出し、通信網管理サービス業者らと連携して問題を解決できるようになる。

https://venturebeat.com/2022/06/14/cisco-unveils-new-wan-forecasting-capabilities/