Tuesday, July 19, 2022 11:44 AM

インスタグラム、DM経由での直販を可能に

 ソーシャル・コマース(ソーシャル・メディア・プラットフォームを活用した小売)の拡大がまだ続いている。

 メタ・プラットフォームス(Meta Platforms、旧フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグCEOは7月18日、傘下のインスタグラム(Instagram)において、「チャットでの支払い」を可能にする新機能を開始する、と発表した。

 テッククランチ誌によると、インスタグラムの米国内利用者らはその新機能によって、インスタグラム上のダイレクト・メッセージ(DM)を通じて中小小売業者らから商品を直接買えるようになる。

 同機能を使うには、利用者らはまず、当該商品の小規模業者にダイレクト・メッセージを送信し、そのチャット・スレッドによって支払いや注文追跡、当該業者への質問を実行できる。

 メタによると、利用者らは一般に、購入前にインスタグラムのDMで小売業者らと注文についてやり取りすることがよくある。今後は、チャット・スレッド内で支払いを直接完了できるほか、利用者らはアプリケーション内チャット・サポートを利用できるようになる。

 ザッカーバーグ氏によると、利用者らはその際、メタ・ペイ(旧フェイスブック・ペイ)を使うことで数回のタップで簡単に支払える。

 メタが公開したしくみの図によると、利用者が購入を決めると売り手は請求書を作成する。利用者が「支払う」ボタンを選択すると、支払い情報と配送先の住所を追加および確認する画面が表示される。

 メタは、フェイスブック上のソーシャル・コマース機能「ショップス(Shops)」を使っていない米国内小規模小売業者らが新機能を使うことで、ほかのアプリケーションに切り替えることなく、商品についての質疑応答や受注処理、支払い受け付けを実行できるようになる、と説明した。

 メタによると、メタ傘下のソーシャル・プラットフォーム群(フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップ、メッセンジャー)において、1週間あたり計10億人の利用者がブランド会社または小売業者らとチャットや商品閲覧、顧客サポートの依頼といったメッセージを送っている。

https://techcrunch.com/2022/07/18/instagrams-buy-products-directly-dms/