Monday, August 01, 2022 11:30 AM

日本郵便、イノヴィズのライダーでデジタル地図を作成へ

 郵便および物流サービスの日本郵便は、自動運転や無人配送といった次世代の住民向けサービス用に、高性能ソリッド・ステート型ライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging=光検知&測距装置)や認識ソフトウェアを開発するイノヴィズ・テクノロジーズ(Innoviz Technologies、イスラエル拠点)の高性能ライダー「イノヴィズワン(InnovizOne)」を使ってデジタル地図を構築する。

 日本郵便のプレス・リリースによると、同社は、サンフランシスコで開催されたスクラム・ベンチャースのクローバル・オープン・イノヴェーション・プログラム「スマートシティーエックス・カンファレンス(SmartCityX Conference)」において、郵便配達車にイノヴィズワンを搭載する計画を発表した。

 日本郵便の配達車両はそれによって、配達経路上の道路や構造物の変化に関する情報がわかる詳細のデジタル地図を生成できるようになる。それによって作成される地図は、自動運転といった次世代サービスを日本の消費者に提供するための基盤になる。

 スマートシティーエックスは、会社や自治体、新興企業らとの提携を通じて新しい価値を生み出す技術革新を発掘することを目的に開かれている。2022年のことし、日本からさまざまの業界を代表する13社が参加した。

 日本郵便は、デジタル地図の構築に必要な高精度かつ高解像度の三次元点群データを生成できる点を評価してイノヴィズワンの採用を決めた。両社は、日本郵政のデータのニーズと活用方法を検証する実証実験を6月に開始している。

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2022/00_honsha/0721_02_01.pdf