Wednesday, August 03, 2022 11:10 AM
AMDの四半期決算、70%の増収〜時価総額でインテルを上回る
半導体製造大手AMDが8月2日に発表した2022年第2四半期の決算報告によると、売上高は前年同期比70%増の65億5000万ドル、調整後1株あたり利益は1.05ドルで市場予想平均の1.03ドルを上回った。
CNBCによると、AMDは昨今、パソコンとサーバー向けのプロセッサー市場で激しく競合するインテルがつまずいていることから、大きな市場機会を得ている。AMDのチップは近年、性能面でインテルを上回っている。
AMDには、4つの主要事業部門があり、期中の業績はそのすべてで成長した。データ・センター向けチップの売上高は前年同期比83%増の15億ドルに達し、クライアント部門（デスクトップおよびラップトップ型パソコン向けチップ）の売り上げは25%増の22億ドルを記録した。新型コロナウイルス・パンデミック後に起きたパソコン買い替えのにわかブームが終わったなかでの増収は特筆すべき点だ。
かたや、ゲーム専用機に代表されるコンソール向けの売り上げは、「セミカスタム」チップの売上増によって32%増の17億ドルと非常に好調だった。ただ、ゲーミング・パソコン向けグラフィクス・プロセッサーでは減収を強いられた。
通信網や自動車向けのチップを含む組み込み型チップ部門の売上高は13億ドルで、AMDが第1四半期に完了したザイリンクス買収が寄与した。
AMDは7月下旬に、時価総額でインテルをついに上回った。7月29日の終わり値にもとずけば、AMDの時価総額は1530億ドルに拡大し、先日の決算発表を受けて株価を下げたインテルの時価総額は1480億ドルに縮小した。
https://www.cnbc.com/2022/08/02/amd-earnings-q2-2022.html