Thursday, August 11, 2022 11:30 AM

サーマ、メルクと協業し臨床データ層を機械学習で構築へ

 サーマ・テクノロジース(Saama Technologies)は8月10日、製薬大手メルク(Merck、北米以外ではMSDという名称で知られる)と臨床技術開発協力関係を結び、サーマの生命科学アナリティクス・クラウド(Life Science Analytics Cloud=LSAC)を活用して新しい臨床データ層を構築し運用する複数年契約を締結したことを明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、「サーマとメルクは、医薬品開発を加速させ、臨床データ管理過程に最先端の機械学習を活用する」「LSACによって、メルクの開発班は開発過程の最適化と自動化、開発周期の短縮、コスト削減を実現し、新しい治療法をより早く患者に届けることができるようになる」、とサーマ創設者のスレーシュ・カッタ名誉会長は話した。

 メルクは提携のもと、LSACを臨床開発システムに統合し、データの取り込みやキュレーション(情報を収集および選別、そして編集することで新しい価値を持たせて、関係者間でそれを共有すること)、変換に関する速度と効率を向上させ、社内外の複数のデータ源からビジネス・プラットフォーム群や分析ニーズへの処理を容易にする。

 メルク研究所の上席副社長兼グローバル臨床開発責任者兼最高医学責任者のエリアヴ・バー博士は、「医薬品候補化合物(パイプライン)の増加にともない、データ管理や臨床試験、生物統計学の能力を最適化かつ迅速化するために、最新のデジタル技術を採用し続けることが非常に重要となっている」と話した。

 「サーマの機械学習主導のプラットフォームを当社の臨床機能全体に統合することで、開発過程の大幅効率化を図り、当社の優秀な臨床班の利用体験を向上させることを目指す」とバー氏は付け足した。

 サーマのヴィヴェック・シャーマCEOによると、サーマのLSACは、臨床研究の成果を加速するために設計された機械学習対応の末端間臨床データ管理および認知的洞察プラットフォームだ。同社のクラウド基盤人工知能を搭載したソリューションとサービスは、強力なデータ集約やモニタリング、分析、協業といった機能を提供し、周期短縮とデータ品質を確保しながら医薬品開発過程を最適化できる。

 サーマの人工知能モデルは、1億件以上の臨床データを使って訓練されており、既存の基幹設備や業務過程の流れに簡単に組み込むことができる。

https://venturebeat.com/business/saama-collaborates-with-merck-to-build-machine-learning-powered-clinical-data-layer-to-strengthen-mercks-clinical-development-capabilities/