Wednesday, September 14, 2022 11:50 AM

リアルタイム・ロボティクス、シーメンスと技術統合

 産業用ロボットの自律移動制御ソフトウェアを開発するリアルタイム・ロボティクス(Realtime Robotics)は9月12日、シーメンス(Siemens)との提携を発表した。

 ビジネス・ワイヤーによると、リアルタイム・ロボティクスは提携のもと、自社のラピッドプラン(RapidPlan)ソフトウェアをシーメンスの製造業務管理ソリューション「テクノマーティックス(Tecnomatix)」のプロセス・シミュレート(Process Simulate)機能に統合する。

 シーメンスの顧客会社らは同統合によって、プロセス・シミュレート内でリアルタイム・ロボティクスのロボット制御ソフトウェアを通常の仕事の流れの一環として、ロボットが行う作業を計画して、仮想的に模擬化して確認できるようになる。

 「プロセス・シミュレートとリアルタイム・ロボティクスの動作計画機能を組み合わせることで、オフラインのプログラミング作業を80%以上削減し、業務効率を大幅に向上させることができる」と、自動化技術の統合を手がけるヴァリアントTMS(VALIANT TMS)の機械工学模擬化責任者マイケル・ショーブメイヤー氏は話している。

 リアルタイム・ロボティクスのラピッドプランは、製造現場の自動化をすばやく設計して導入できるようにする。また、産業用ロボットのプログラミングと制御を自動化して、すべてのロボットの動きを自律的に調整できるようにする。さらに、利用者らは、作業現場のデジタル・ツインを構築して模擬化し、衝突を回避する作業計画を立てられる。それによって、プロジェクト1件につき必要なプログラミング期間を数週間から数ヵ月短縮できる、と同社は説明している。

 ラピッドプランとプロセス・シミュレートの統合によって、プログラミングをやり直さずにロボットの配置やそのほかの諸条件を更新できるため、プログラミング時間がさらに短縮できるという。

 「ロボットのプログラミングと作業計画は、これまで長きにわたって非常に困難で時間のかかる作業だった。その問題を解決するためにこの会社を設立した」と、リアルタイム・ロボティクス共同設立者のジョージ・コニダリス氏は話す。同社は以前からシーメンスと協力関係にある。「今回の統合でシーメンスの顧客会社らの作業が容易になる」とコニダリス氏は述べた。

https://www.businesswire.com/news/home/20220912005253/en/Realtime-Robotics-Integrates-Robot-Motion-Planning-Control-Software-With-Siemens-Process-Simulate