Tuesday, October 04, 2022 11:50 AM

エヌビディアとAMDのチップ間を開発者らが行き来可能に

 メタ・プラットフォームス(Meta Platforms)は10月3日、異なる基盤チップ間を開発者らが容易に行き来できるようにする人工知能アプリケーション向けソフトウェア・ツール群を発表した。

 ロイター通信によると、メタの新たなオープンソース人工知能プラットフォームは、パイトーチ(PyTorch)と呼ばれるオープンソース機械学習フレームワークを土台としており、エヌビディア(Nvidia)の旗艦チップ「A100」では最大12倍、AMD(Advanced Micro Devices)のチップ「MI250」では最大4倍でコード群を書けるようする、とメタは説明した。

 メタが強調する点は、パイトーチのソフトウェアが実現する柔軟性だ。チップ・メーカーらは通常、自社製チップを使う開発者たちの生態系を構築しようと考えるため、ソフトウェアがきわめて重要な戦場となっている。

 一般に、開発者がエヌビディア製チップ向けにコード群をいったん書くと、エヌビディアの競合チップでそれらのコード群を実行することは難しくなる。そういった現状は、開発者たちにとって障壁となっている。

 メタが発表した人工知能ソフトウェア・プラットフォームは、開発者らが特定のチップに固定されることなく、異種チップ環境でも動作するよう設計されている。

 エヌビディアとAMDは取材に応じなかった。

https://www.reuters.com/technology/meta-launches-ai-software-tools-help-speed-up-work-blog-2022-10-03/