Wednesday, October 05, 2022 6:45 AM

エヌビディア、露事業を全面停止〜従業員は海外移転も

 半導体大手エヌビディア(NVIDIA、カリフォルニア州)は3日、ロシア事業を全面的に停止し、拠点を閉鎖すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻に関連して、ロシア国内で効果的な事業活動が不可能になったため。

 ロイター通信によると、エヌビディアはロシアへの出荷を停止した後も、ロシアの従業員とその家族を支えるため事業所は存続させていた。しかし今回拠点の閉鎖を決めたことで、2月の侵攻以降、続々とロシアから撤退した企業に仲間入りした。

 エヌビディアは3月初旬、米国政府が対ロシアの大規模な制裁措置を発動したことでロシア向け販売を停止した。コレット・クレス最高財務責任者(CFO)が5月に語ったところによると、同社のロシア事業の売上構成比は長年にわたって約2%だった。

 IBMのCFOは4月、ロシア事業の停止で同社の高収益事業に影響が出ていると語った。HPは2月、ロシアのウクライナ侵攻により、1株当たり最大2〜3セントの利益が失われるとの見通しを示した。

 エヌビディアは、ロシアの従業員には他国で働き続ける選択肢を与えるという。