Thursday, October 06, 2022 11:50 AM

アップル、エアポッズとビーツの一部もインドで生産へ

 アップル(Apple)は、無線イヤバッズ製品エアポッズ(AirPods)とヘッドフォン製品ビーツ(Beats)の一部を、早ければ2023年にもインドで製造するよう供給会社らに打診しているもよう。

 CNBCによると、アップルは、コーヴィッド(Covid)19に関する中国共産党の厳格な都市封鎖策による供給網混乱や米中対立悪化、米中貿易摩擦激化を受けて、生産過程を中国外に移管する動きを強めている。

 2022年秋に発売される次期アイフォーンの一部は、インドで組み立てることがすでに決まっている。アップルはまた、アップル・ウォッチやマックブック、ホームポッドの一部について、ベトナムで生産する協議を進めている、と8月に報じられた。

 アップルの製造協力最大手である台湾フォックスコン(Foxconn)は、ビーツのヘッドフォンをインドで製造し、将来的にはエアポッズもインドで生産できるよう調整する姿勢をアップルに示したとみられる。

 そのほか、中国の電子製品受託製造大手ラクスシェア・プリシジョン(Luxshare Precision)も、エアポッズ生産の一部をインドに移管するのに協力する方針とみられる。

 アップルは、世界第2位のスマートフォン市場であるインドでのアイフォーン販売を大幅に伸ばしたい、と何年も前から考えている。同社は当初、生産の一部をインドに移すことについて、販売促進をほぼ唯一の動機と位置づけていた。しかし、過去2年半のあいだに事業環境が激変したことから、インドへの生産移管は戦略的な動きとして考えられるようになった。

 アップルの担当者は取材に応じなかった。

https://www.cnbc.com/2022/10/05/apple-reportedly-in-talks-to-make-airpods-and-beats-in-india-.html