Friday, October 21, 2022 11:50 AM

オムネキー、ソーシャル・メディアでの広告出稿を人工知能で自動化

 深層学習を使った複合経路デジタル広告ソリューションを開発する新興企業のオムネキー(Omneky、サンフランシスコ拠点)は10月19日、オープンAI(OpenAI)のダーレイ=2(DALLE-2)とGPT-3モデルを活用して、ソーシャル・プラットフォーム上で展開する広告に使える視覚材料とテキストを自動生成する技術によってデジタル広告に革新をもたらしつつある。

 テッククランチ誌によると、多くの分野で自動化が進むなか、広告の作成はまだほとんど手作業で、創作班とオンライン広告班のあいだで何度もやり取りをする必要がある。また、最終的なデザインに行き着いても、広告効果が期待に届かない場合もある。そういった場合、設計図にもう一度戻って広告をつくり直す必要がある。

 オムネキーのソリューションは、それらの過程をすべて簡素化することを目的とする。人工知能を活用した同社の技術は、オンライン広告戦略に関するあらゆる業務過程を一元管理するサース(SaaS=software-as-a-service)プラットフォームだ。

 オムネキーのソリューションをフェイスブックやグーグル、リンクトイン、スナップチャットのアカウントと接続させると、同プラットフォームは過去の広告キャンペーンから広告効果データを取り込む。同プラットフォームの一部である分析ダッシュボードから支出額やクリック数、平均クリック単価といった各種のデータを簡単に確認できるようにする。同社の技術はさらに、広告に使われている画像やテキストのうち、広告効果の高いものおよび低いものを特定して抽出する。

 同プラットフォームは、機械視認とテキスト解析技術を活用して、各広告にタグを自動追加し、使うべき色や広告内の最適人数、キャッチ・コピーに有効な複数の語句、有益な洞察をダッシュボードに表示する。同ダッシュボードに表示される各種のデータは、新しい広告を生成するために活用される。利用会社らは指示内容を書くと、ダーレイ=2を使って新たな視覚要素を自動生成できる。

 なんらかの理由でうまく機能しない画像やテキストも多いため、オムネキーのプラットフォームは、利用会社の承認なしに広告キャンペーンを自動的に実施することはない。創作担当者や広告担当者らは、コメントを追加し、フィードバックを提供し、同プラットフォーム経由で承認を直接求めることができる。

 顧客が新たな広告を承認すると、すぐに自動的にアップロードされ、フェイスブックやグーグル、リンクトイン、スナップチャットといった主要ソーシャル・メディア・プラットフォームに表示される。

https://techcrunch.com/2022/10/18/omneky-uses-ai-to-generate-social-media-ads/