Friday, December 09, 2022 6:11 AM

米自動車労組、新疆ウイグル自治区からの部品調達撤廃呼びかけ

 全米自動車労働組合(UAW)は、自動車メーカーに中国の新疆ウイグル自治区にある全てのサプライチェーン(供給網)を他の場所に移動させるよう呼びかけた。ロイターが報じた。公表された報告書で、ほぼ全ての主要メーカーが強制労働によって生産された製品を多く使っていることが示されたことに対応した。

 報告書は英シェフィールド・ハラム大学の研究者らがまとめた。新疆ウイグル自治区で生産された鉄、アルミニウム、銅、バッテリー、電子製品などの部品について自動車業界の使用状況を調査。「事実上、自動車の全ての部分について、新疆ウイグル自治区の強制労働が関係していないか綿密に精査する必要がある」としている。

 UAWは米政府に対しては、税関・国境警備局(CBP)が強制労働によって生産された製品の輸入をしっかりと特定、禁止するよう要請した。

 米政府は6月、中国政府が新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対してジェノサイド(集団殺害)を続けているとの見解を示し、同自治区で強制労働によって生産された製品の輸入を実質的に禁止する法律を制定している。