Thursday, April 20, 2023 7:02 AM

マレン、カーゴバンに全固体リチウムポリマー電池搭載へ

 新興電気自動車(EV)メーカーのマレン・オートモーティブ(Mullen Automotive、カリフォルニア州)は、商用クラス1の電動カーゴバンでポリマー電解質を使った全固体リチウムイオン電池を採用する。

 グリーンカー・コングレスによると、同社のクラス1カーゴバンは現在、容量46kWhのリチウムイオン電池パックを搭載し、110マイルの航続距離を実現しているが、今回導入する全固体ポリマー技術によって満充電状態の航続距離が200マイルを超えると見込まれる。

 一般に固体電池は、液体電解質を使った従来のリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が高く、充電時間が短く、小型で安全性に優れている。マレンは2023年10〜12月期から、クラス1EVカーゴバンでリチウムポリマー電池の試験を開始する予定。

 マレンは19年11月、Linghang Guochuang Holding Groupと、480〜720マイルの航続距離を実現する全固体電池管理システムの共同開発で3年間の戦略的協力協定(SCA)を締結し、総額219万6000ドルの投資を約束している。この開発は20年、新型コロナウイルスの感染拡大により一時中断された。