Wednesday, June 14, 2023 6:46 AM

ボルグワーナー、ロゴ刷新で電動分野へのシフト強調

 パワートレイン部品大手のボルグワーナー(BorgWarner、ミシガン州)は、自動車業界のトレンド変化に対応して市場における自社の位置取りを変え、クリーンで持続可能な世界の実現という姿勢を強化している。

 プレスリリースによると、同社はこのほどロゴを刷新し、電気自動車(EV)分野への取り組みをあらためて表明した。新しいロゴは、未来に目を向けた会社の変革を視覚的に表しており、ボルグワーナーの長い歴史で新たな段階が始まったことを示している。同社が前回ロゴを変更したのは30年以上前になる。

 ボルグワーナーは2021年、EV時代に向けて品揃えを多様化する「Charging Forward」戦略を発表した。現在、25年までにはEV関連事業が売り上げの25%以上を占めるに見通しとなっており、25年の既存事業売上高予想は30億ドルに達している。

 さらに、電池パック、電子モーター、パワーエレクトロニクス、DC(直流)急速充電の分野ですでに5件の買収を実施しており、EV関連のM&A活動は計画を上回るペースで進んでいる。23年7〜9月期には燃料システムおよびアフターマーケット部門フィニア(Phinia)のスピンオフが完了する予定で、内燃機関関連事業の最適化目標も達成することになる。

 同社は新たな出発に合わせ、eプロダクト(EVおよびハイブリッド車関連製品)の売上高を25年に56億ドル、27年に100億ドル以上へと増やすための計画を発表した。23年の売り上げは23億〜26億ドルを見込んでいる。