Monday, August 07, 2023 11:57 AM

リアルタイム位置情報システムの活用がさらに加速か

 近年、さまざまの業界の多くの会社らによって活用される技術の一つにRTLS(Real-Time Locating Systems、リアルタイム位置情報システム)がある。特定域内において物体や人々の位置をリアルタイムかつ自動的に識別および追跡するRTLSは、医療から物流、小売、そのほか広範の業界で注目されており、その活用はこれからさらに加速すると見込まれる。

 フェイゲン・ワサンニ・テクノロジー誌によると、数年前から使われるようになった同技術は昨今、精度や信頼性が向上し、幅広い応用法を可能にする追跡ソリューションとして導入が急増中だ。物や人々に付けられたタグが検知情報通信網に位置情報を伝え、それらのデータが処理されて利用者インターフェイスに表示され、追跡対象の現在置情報を提供するしくみだ。

 医療業界では、病院内の医療機器や患者、従業員の追跡に同技術が使われている。その結果、効率が大幅に改善し、資産(備品類)の紛失が減少し、患者の安全性を高めるのに貢献している。

 小売業界では、来店客たちの動きに関する貴重な洞察を得ることで、店内配置の最適化や顧客サービスの改善によって販売増をもたらしている。

 物流や供給網サービスの業界では、膨大な量の配送物や商品の位置情報を即時提供するのにRTLSが使われている。会社らは、RTLSによって得られる情報をもとに、在庫管理や保管、物理的検索といった作業過程を最適化し、放置(置き忘れ)を劇的に減らすことで、質向上と効率化を実現している。

 製造業の場合、現場の設備や機器類、部品類、構成品の動きを追跡することで、生産過程の流れを最適化し、ダウンタイムの回避を可能にした。

 その一方で、RTLS技術の導入には課題もある。特に、人を追跡する場合にはプライバシー侵害の懸念がつねにつきまとう。また、障害物の多い複雑な環境では、RTLSの精度と信頼性が落ちる可能性もある。さらに、RTLSの導入コストは、中小企業にとっては高額だ。

 それでもRTLSは有望視されている。技術進化によるコスト低下のほか、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)の普及がRTLSの導入をあと押しするとみられる。リアルタイムの位置データを提供することで、RTLSはIoT機器類の機能を強化し、その結果、新たな応用法が開拓され、さらなる効率化がもたらされると見込まれる。

https://fagenwasanni.com/news/the-future-of-technology-an-in-depth-look-at-real-time-locating-systems/51906/