Wednesday, June 26, 2024 7:37 AM

自動運転トラック技術のワービ、2億ドルを調達

 カナダの新興自動運転技術企業ワービ(Waabi)は、既存投資家のウーバー・テクノロジーズおよびコスラ・ベンチャーズが主導するシリーズB資金調達ラウンドで2億ドルを調達した。2025年に予定する完全自動運転トラックの展開を下支えするのが目的。

 ロイターによると、同社は半導体大手エヌビディアの支援も受けており、自動運転システムに同社の人工知能(AI)用チップを使っている。ワービは現在、計画された商用ルートで安全のための運転手が同乗する自動運転トラックを走らせているが、25年には完全自動運転による運行を目指している。

 ラケル・ウルタスンCEOによると、同社は「ワービ・ワールド(Waabi World)」と呼ぶ運転シミュレーション・ソフトウェアを使ってトラックのテスト、トレーニング、プログラミングを行い、公道実験に付きまとうリスクの削減や資本効率の向上を図っているという。

 米国ではこの数カ月、GM傘下の自動運転車(AV)開発子会社クルーズやアルファベット傘下ウェイモの車両事故を受け、安全規制当局の自動運転技術に対する監視が強まっている。

 ワービは21年、コスラ・ベンチャーズが主導し、ウーバーとオーロラ・イノベーションが追加支援したシリーズA資金調達ラウンドで8350万ドルを調達。テキサス州のダラス〜ヒューストン間の貨物輸送でウーバー・フレイトと10年間の契約を結んでいるが、今後は全米に事業を拡大する計画で、国際展開も視野に入れている。