Tuesday, December 24, 2024 6:11 AM

ハノンシステムズ、カナダでの製造能力を拡大

 電動モビリティ向け自動車熱管理サプライヤーの世界大手である韓国ハノンシステムズ(ソン・ミンソク社長兼CEO、Nurdal Kucukkaya社長兼共同CEO)は、大手自動車メーカーとのビジネスを拡大するため、カナダのオンタリオ州ウッドブリッジに新工場を建設すると発表した。

 施設には約28万4200平方フィート(約2万6400平方メートル)の製造スペースがあり拡張する余地もある。HVやEVの熱管理に不可欠な電動スクロールコンプレッサを年間最大90万個、生産する初の北米拠点となる。フル生産時には、300人近い従業員を雇用する。

 カナダ新工場は、平澤(韓国)、大連と長春(中国)、ポルトガル(ヨーロッパ)にある既存の4つの電動コンプレッサー製造事業所に加わる。同社は、米国内に3拠点(アラバマ州、ミシガン州、オハイオ州)のほか、カナダに2拠点、メキシコに9拠点がある。

 ハノンシステムズは、フォードと万都機械(韓国)の合弁により設立され、2021年5月にはケーヒン(現・日立アステモ)の欧州と北米のコンデンサ事業を買収している。