Wednesday, April 09, 2025 7:25 AM

テスラ独工場、3000人超が労働条件改善を嘆願

 テスラが、販売不振に苦しむ欧州最大市場のドイツで従業員から労働条件の改善を迫られている。ブルームバーグが報じた。

 独最大の産別労組IGメタルのによると、ベルリン近郊のテスラ工場で働く3000人以上が、休憩時間の延長、人員配置の改善、脅迫的な経営手法の停止を求めた。

 工場従業員は長い間酷使されており、再設計した「モデルY」の生産量を増やせば過剰な負担を強いられると、IGメタルは訴える。

 テスラが欧州で唯一運営するドイツ工場は、何年も前から問題を抱えており、環境保護団体はこの工場が水を使いすぎ、環境を汚していると主張している。

 IGメタル加盟員はテスラのワークス・カウンシル(労働者評議会)では最大のグループだが、従業員の過半数には達していない。テスラによると、工場従業員約1万1000人のうち約7500人にアンケートを実施し、仕事に満足しているかどうか尋ねたところ。約80%が「満足している」と答え、「不満」は5%、残りは「どちらでもない」と答えた。

 テスラは「モデルY」の生産増強による作業量増加に対応するため、4月から300人の臨時従業員を正社員にする契約を結んでいる。