Wednesday, May 21, 2025 7:32 AM

テスラのロボタクシー、オースティンの一部で6月運行へ

 電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEOは20日、CNBCとのインタビューで、予定通り6月中にテキサス州オースティンでロボタクシー(自動運転タクシー)による配車サービスを開始すると表明した。ただし安全上の理由から、当初は台数とサービス区域を限定するという。

 オートモーティブ・ニュースによると、テスラは同社初のロボタクシー市場となるオースティンで約10台の「モデルY」クロスオーバーを使う。ドライバーは同乗せず、乗車するのは乗客だけとなるが、同社の遠隔オペレーターが車両を監視する。

 マスク氏は「まずは1週間、恐らく10台で開始し、その後20台、30台、40台と増やす予定だ」「数カ月以内には1000台に達するだろう。その後ほかの都市にも拡大し、カリフォルニア州サンフランシスコにも展開する予定だ」と述べ、テスラは安全を最重要視していると強調した。

 マスク氏は19年、テスラは20年までに路上で100万台のロボタクシーを走らせると予測していたが、まだ1台も導入していない。同氏はCNBCに対し、最近のテストを経て技術は準備が整っていると確信していると語った。

 テストについてマスク氏は「ドライバーを乗せた車両を24時間、365日走らせているが、介入はほとんどない」と述べた。介入は、さまざまな理由で補助ドライバーが運転を引き継ぐ必要がある場合に発生する。

 携帯電話アプリを通じて利用できるテスラのロボタクシーサービスは、オースティン市内の運転状況が比較的単純な地域に限定され、その区域は通信システムによる見えない境界(ジオフェンス)で囲まれるという。

 マスク氏はさらに、最終的にはテスラ車のオーナーがロボタクシーサービスに車両を貸し出し、収益の一部を受け取れるようになると語った。