Friday, October 03, 2025 7:06 AM

チャージトリップとエレクトロバース、EV進路計画で提携

 欧州最大の公共EV充電ネットワークを運営するオクトパス・エレクトロバース(Octopus Electroverse、英国拠点)は、充電施設の情報を含めたEVルーティング(進路計画)アプリを開発するチャージトリップ(Chargetrip、オランダ)のソリューションを自社のアプリに組み込む。

 エレクトリック・カーズ・リポートによると、日産やフォードなどエレクトロバースの充電ルート検索アプリが使えるEVブランドは、両社の提携によってチャージトリップの高度な進路計画技術にアクセスできるようになり、EVドライバーが近い場所の信頼できる充電器を見つけやすくなる。

 エレクトロバースは、電力系統(グリッド)が最もクリーンかつグリーンな時間帯に割引料金で充電できるといったスマート技術や使いやすい機能を備え、移動中のEVが容易に充電できるようににしている。

 同社は欧州全域で110万以上の充電施設をカバーし、「one card, one app」方式で複数のカード、アプリ、決済アカウントを使い分ける煩わしさをなくしている。すべてのドライバーが利用可能で、欧州の充電施設の8割にすぐにアクセスでき、1200以上の充電事業者ブランドの充電器を利用できる。

 デジタル地図に充電施設の場所が表示されるだけでは不十分という声が高まる中、ルーティングは信頼性の高いドライバー体験を提供する上で重要になっている。チャージトリップの技術は、標高、気温、車載電池の状態や残量といった要素を考慮することで、遠回りせず、迅速に、互換性のある適切な充電所にドライバーを案内できる。同社は、英国、欧州、北米でルーティングソフトウェアの拡大を続けている。