Tuesday, November 25, 2025 6:32 AM
自動運転のエインライド、米国でSPAC上場へ
自動運転トラック開発のエインライド(Einride、スウェーデン)は、特別買収目的会社(SPAC)レガト・マージャー・コープIIIとの合併を通じて米国で上場すると発表した。
ロイターによると、上場時の時価総額は18億ドルになる見通し。SPACは、未公開企業を買収し、新規上場(IPO)することを目的にするペーパーカンパニーで、この仕組みを使えば従来のIPOよりも短期間で市場参入できる。
こうした上場は新型コロナウイルス禍の時期に急増し、当時はクリーンエネルギー車の強い需要や電動車購入に対する政府の支援を背景に、多くの新興EV企業が上場を果たした。しかし、ブームの後はニコラ、ローズタウン・モーターズ、プロテラなどいくつかの企業が激しい市場競争、運営上の課題、高コストによる資金難などで破綻に追い込まれた。
自動運転トラック業界は、関税圧力に対応しながら自動運転技術の商業化を目指し、より迅速な貨物輸送の需要に応え、配送や物流の自動化を推進している。エインライドのルーズベ・チャーリCEOによると、同社はすべての主要資材について複数の調達先を確保しており、関税やサプライチェーン(供給網)のリスクを含めた事業環境を十分に把握しているという。
同社は10月、EQTベンチャーズなどの投資家から1億ドルを調達しているが、今回の上場では成長の加速を目指してさらに最大1億ドルの私募増資(PIPE)を募る。