Friday, November 11, 2016 10:02 AM

オレンジ、仮想通信網サービスを提供〜顧客企業に利便性をもたらす

 オレンジ・ビジネス・サービシズ(Orange Business Services)は先日、仮想通信網サービス「イージー・ゴー・ネットワーク(Easy Go Network)」の提供を開始した。

 仮想通信網サービスとは、顧客の現場やサービス事業者の施設に設置された標準基幹設備において、通信サービス会社(キャリヤー)が提供するさまざまのサービスを稼働させる。サービス自体が仮想であるため、企業はサービスの注文と変更を迅速に実行でき、また、通信網用機器の機能に縛られることがない。

 PCワールド誌によると、仮想通信網サービス市場では現在、AT&Tやベライゾン(Verizon)をはじめとする米大手キャリヤーがすでに参入または参入計画を進めている。

 イージー・ゴー・ネットワークは、月ぎめの購読サービスとして提供される。オレンジは過去1年にわたり顧客参加による試験を行っており、多国籍企業3000社以上が同社サービスをすでに利用している。

 オレンジは、支社や支店の通信網向けセキュリティーに注力し、フォーティネット・セキュリティ・ファブリック(Fortinet Security Fabric)技術にもとづく仮想ファイヤーウォールを当初に提供し、侵入防止やウェブ・コンテント監視、破壊工作ソフトウェア対策を可能にする。

 オレンジは、アプリケーションの最適化やワイファイ管理、そのほかの仮想通信網機能を、自社基幹設備を介して2017年から提供する計画だ。

 同社はまた、希望する顧客企業には、支社や支店用に5分以内に設置可能のルーターを提供する。ルーターはUCPE (universal customer premises equipment)仕様で、ルーター以外の機能にも対応している。

http://www.pcworld.com/article/3139529/networking/carriers-are-going-virtual-to-give-enterprises-more-freedom.html