Friday, July 29, 2016 9:55 AM

企業のメッセージングに「顔」をもたらす〜インターコムの新機能に高評価

 法人向けにメッセージング技術を提供する新興企業はめずらしくないが、サンフランシスコ拠点のインターコム(Intercom)は、その事業規模が群を抜いて大きい。

 インターコムのソフトウェアは、IBMやラックスペイス(RackSpace)、アンセストリー(Ancestry)、ヤフー(Yahoo)を含む1万3000社以上で採用され、合計10億人を超える顧客とのやり取りに活用されている。インターコムによると、利用企業数は過去12ヵ月に倍増した。

 フォーチュン誌によると、インターコムはもともと、モバイル・アプリケーション内のチャット・ソフトウェアを提供していたが、先週に出荷したメッセージング・アプリケーション最新版で、電子メールやフェイスブック(Facebook)のメッセージング・プラットフォームを含むさまざまのチャンネルの顧客との会話を統合する機能を追加し、高評価を得ている。

 インターコムのソフトウェア最新版は、顧客サポートから販促キャンペーンにいたる各種の筋書きに対応する既存の顧客サービス・システムとは異なり、より「パーソナル」な側面を重視するのが特徴だ。

 たとえば、従業員は自分のプロファイルを作成し、チャット相手の顧客や同僚にそれを開示できる。また、上司の許可を得れば、エモジやGIFを共有することも可能だ。

 「企業は『顔のないブランド』になりたがるが、人々はそれを忌み嫌っている」と、インターコムのオーエン・マックケイブ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は「パーソナル」にこだわる理由を説明する。

 アイルランドで技術開発し、アイルランド人によって2011年に設立されたインターコムは、これまでに1億1600万ドルのベンチャー・キャピタル投資を調達している。

http://fortune.com/2016/07/25/intercom-business-messaging/