Monday, April 02, 2018 10:50 AM

サックスなどの顧客情報流出〜決済カード500万枚超

 カナダの百貨店大手ハドソンズ・ベイ(Hudson’s Bay)は1日、傘下の百貨店「サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)」「ロード&テイラー(Lord&Taylor)」の北米店舗で使われた決済カードのデータが侵害されたことを明らかにした。

 ロイター通信によると、有名なハッキング犯罪集団ジョーカースタッシュ(JokerStash)が3月28日、500万枚以上の盗難クレジットカード情報を売り出す計画だと発表した。サイバーセキュリティー会社のジェミナイ・アドバイザリー(Gemini Advisory)が調べたところ、両百貨店が標的であることが分かり、同社のブログで公表。ハドソンズ・ベイはその後で問題を公表した。

 ハドソンズ・ベイは声明で「対策を取った」と述べたものの、同社のネットワークが安全との確証を得られたとは言わず、システム侵害の開始時期や流出したカード番号の件数についても触れなかった。

 ジェミナイのディミトリー・コーリン最高技術責任者(CTO)によると、両百貨店から盗まれたカード情報のうち、約75%に当たる約12万5000枚分がすでに売られている。500万枚の大部分はサックスとロード&テイラーから盗まれた可能性が高いが、まだ確定していないという。