Thursday, September 13, 2018 10:08 AM

ウォルマート、店内の電子備品を無線充電へ

 小売業界世界最大手ウォルマート(WalMart)は、店舗内にある備品の電子機器向けに無線充電システムを開発中だ。同社はそれにともなって、無線充電技術を提供するオシア(Ossia)と提携し、共同開発を進めている。

 リテイル・ダイヴ誌によると、オシアは、無線周波数を使って電力を転送するプラットフォーム「コータ(Cota)」を開発している。オシアの機器は、無数のアンテナを使って、最大で半径6フィート以内で1ワットの電気を無線送電できる。同社はまた、最大で半径30フィートおよびリレー方式によって50フィートの送電を可能にするシステムの開発も進めている。

 無線充電技術はすでに出回っているが、端末を充電器の上に置く接触型が一般的だ。しかし、オシアのシステムは、充電元と端末が離れていても充電でき、さらに、複数の端末を同時に充電できるのも大きな特徴だ。

 ウォルマートは、オシアの技術を試験運用する最初の会社となる。店舗内のさまざまの機器や端末、備品を無線充電することによって管理コストの削減を図ることがウォルマートの狙いだ。

 店舗内の機器類には、携帯電話や電子棚表示札(Electronic Shelf Labels=ESL)、無線バーコード・スキャナー、カメラが含まれる。

 また、将来的には店舗内のモノのインターネット(IoT)への応用も考えられる。さらに、無線販売時点情報管理(POS)への利用も期待できる。

 オシアは、ESLを開発するディスプレイデータ(DisplayData)と提携している。

 ウォルマートは、無線充電システムの試験内容や時期について明らかにしていない。

https://www.retaildive.com/news/walmart-plans-to-test-in-store-wireless-charging-technology/532021/