Friday, October 26, 2018 9:21 AM
マイクロ波を均等化する新技術でエネルギー効率化
カリフォルニア州バークリー拠点の新興企業ヤング・センチュリー・マイクロ・テック(Young Century Micro Tech)は、マイクロ波電力を均等化する新技術を発表した。エネルギーや林業、農業、医療、家電といった分野でエネルギー効率を高められる可能性がある。
PRニューズワイヤーによると、同技術は、マイクロ波を均質に分散して放射することで、マイクロ波の効果的な使用を可能にする。
たとえば、同技術を家庭用や業務用の電子レンジで使えば、従来の電子レンジよりも均質かつすばやく加熱でき、金属類にマイクロ波が照射されても火花を散らすことがない。
エネルギー業界では、石炭を乾燥するのにマイクロ波が使われている。効果の高いマイクロ波技術を使うことで、適切に乾燥されて石炭の燃焼効率が高まるだけでなく、二酸化硫黄や亜酸化窒素といった環境汚染物質の排出量が減り、コスト削減につながる。
林業では、木材の乾燥にかかる時間を短縮し、圧縮作業の効果を高めることができる。農業では、土壌の殺菌のほか、収穫した果物やナッツ類の乾燥にマイクロ波が使われている。
さらに、医療分野でも、生物廃棄物や医療機器の消毒目的でマイクロ波が使われている。
同技術は、ヤング・センチュリー・マイクロ・テックが韓国で開発した。マイクロ波を使った殺菌&乾燥システムは、有害の化学物質を使わないため環境にやさしい、と同社は説明している。