Tuesday, January 08, 2019 9:18 AM

チリのリチウム輸出、18年は38%増

 電気自動車(EV)用バッテリーの主要原料である炭酸リチウムの需要が上昇する中、チリの2018年リチウム輸出額は前年比38%増の9億4900万ドルに達した。同国の中央銀行が7日発表した。

 ロイター通信によると、12月のチリのリチウム輸出額は6580万ドルだった。8月は9700万ドル、11月は7100万ドル。17年12月は4500万ドルだった。

 チリとアルゼンチン、ボリビアの3国が隣接する一帯は「リチウム・トライアングル」と呼ばれ、世界のリチウム埋蔵量の大部分を占める。

 リチウム生産大手のアルベマール(Albemarle、ノースカロライナ州)とSQM(チリ)は近年、チリ政府との間でアタカマ塩湖でのリチウム増産契約を締結している。

 世界のリチウム需要は25年までに4倍に高まると予想されている。