Thursday, September 01, 2016 10:03 AM

IBM、自動化技術競争大会を開催へ〜ワトソン事業の生態系構築を視野に

 IBMは8月30日に、初となるワトソン開発者会議(Watson Developer Conference)に先駆けて、二つの自動化技術競争大会を開く計画を明らかにした。

 詳しい賞の中身は未定だが、優勝者には賞金が授与される予定。ワトソン開発者会議は11月にサンフランシスコで開かれる。

 ベンチャービート誌によると、技術競争大会の一つは、同会議向けの自動化技術の開発を目的とし、もう一つでは、互いに会話できる自動化技術の開発競争が実施される。

 IBMでは、人工知能による自動化技術の開発に巨額の資金と時間を投入し、問題解決能力を提供する技術の開発にこれまで注力してきた。しかし、「失敗を恐れずに技術開発を楽しむことも革新には必要」とザッカリー・ウォルチャック氏は大会の狙いを説明。同氏は、IBMの人工知能推進派として知られる幹部。

 IBMは、人工知能ワトソンの演算力や解析力を商業化するための独立事業部として、10億ドルを投じてワトソン・グループを2014年に立ち上げている。そのうちの1億ドルは、「ワトソンを基盤としたアプリケーション群の開発に取り組む起業家たちの育成による生態系の構築」の予算として組まれている。二つの大会には、その1億ドルの一部が投じられる。

http://venturebeat.com/2016/08/30/amazon-ibm-and-other-tech-giants-want-to-pay-you-to-create-bots/?google_editors_picks=true