Tuesday, September 06, 2016 10:07 AM
グーグル、モジュラー・フォン計画を断念〜高コストや弱い市場性を理由に
持ち株親会社アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)は、モジュラー・スマートフォンの開発計画を打ち切った。
グーグルは、スマートフォンを再発明する同計画や、協力する企業群を5月に明らかにし、早ければ2016年の歳末商戦向けに、遅くとも2017年前半に発売する方針を示していた。
「アラ(Ara)」という開発コード名のもとに進められていた同事業の提供企業には、LG電子やレノボを含む数社のスマートフォン・メーカーが名を連ねていた。
電池や外付けスピーカー、内蔵カメラ、グルコース検知器といった主要構成部分をモジュラー式にして、それらの組み替えを可能することで、利用者が好みのスマートフォンを組み立てることができる新型スマートフォンを市場投入する計画だった。
ただ、グーグルはアラを完全につぶすのではなく、同技術を提携メーカーらにライセンスする道を模索するとみられる。
モジュラー設計のスマートフォンは、寿命の異なる各構成部分を交換することで電子廃棄物の量を減らせる可能性がある、と一時は期待された。しかし、スマートフォン買い替え周期が長期化傾向にあるといっても2〜3年で買い替えられることから、構成部分を交換してまで使いつづける市場が生まれる気配はない。
さらに、モジュラー設計にすることでスマートフォンの製造コストが上がるという難点もあった。
【http://www.wsj.com/articles/google-kills-plan-to-make-modular-phone-1472835099】