Friday, April 26, 2019 9:50 AM
ウィング・エイヴィエーション、米国初のドローン商用化へ
アルファベット(Alphabet)傘下のウィング・エイヴィエーション(Wing Aviation)は23日、米国内最初のドローン商用化会社になる見込みだ。
デトロイト・ニュースによると、ウィング・エイヴィエーションは、ドローンを使った宅配サービスを数ヵ月以内にバージニア州で開始する許可を米連邦航空局(Federal Aviation Administratio=FAA)と運輸省から取得した。ドローンの商業利用について米航空事業会社として認可を取得したのは今回が初めてだ。
ウィング・エイヴィエーションは、ドローンによる宅配サービスをバージニア州南部の町ブラックスバーグで2019年内に始める計画。同社は、運輸省の無人航空機システム統合試験運用制度を通じて、ブラックスバーグにあるバージニア工科大学および同校の無人航空機試験場「ミッドアトランティック航空パートナーシップ」と提携している。
FAAは今回の認可について、同社がこれまで実施してきた試験運用のデータを精査した結果、同社のドローンによる宅配が安全基準を満たしている、と判断したと説明。同社は、米国内での限定的試験のほか、規制のゆるいオーストラリアでも数千件単位の試験飛行を重ねてきた。
FAAによる認可は2年間有効。認可条件としては、操縦者一人が一度に最大5機のドローンを操作できるが、危険物を運んだり、人の上空で静止することは禁じられている。
同社は、ブラックスバーグでの試験的な食品配達サービス開始に際し、地元住民から意見を募り、地元の需要を詳しく調べて営業方針を立てる計画だ。
同社は、ドローンによる宅配サービスをオーストラリアのキャンベラで始めたばかりで、さらに、欧州初の同サービスをフィンランドのヘルシンキで開始する予定。
同社によると、ドローンを使った配達が歩行者に危害をおよぼす危険性は、車での配達より低いことがデータで示されたという。
【https://www.detroitnews.com/story/tech/2019/04/23/google-spinoff-drone-delivery-business-gets-faa-approval/39385533/】