Tuesday, May 07, 2019 10:05 AM
UPS、グーグル・クラウドと提携しスマート物流を構築へ
米宅配および物流大手UPSは6日、オンライン小売市場の継続的拡大による配達需要の伸びを受け、業務効率化とコスト削減を図るためのデータ活用をさらに強化すべく、グーグル・クラウド(Google Cloud)と提携した。
グーグル・クラウドは、アマゾン傘下のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)やマイクロソフトのアジュール(Azure)と競合するクラウド電算サービス・プラットフォーム。
UPSは、データ解析による配達経路最適化ソフトウェアによって配達の順番と経路を運転手に知らせることで、高効率かつ低コストの配達業務をすでに実現し、年間最高4億ドルのコストと燃料消費量1000万ガロンを節約している。
SDCエグゼクティブ誌によると、UPSはグーグル・クラウドとの提携によってスマート物流を構築し、さらなる配達効率化を目指す。
両社は、UPSの個々の配達トラックが担当する配達物データを配送準備処理時にリアルタイムで集めて解析し、交差点信号による停止回数や曲がる数を最小限にしながらもっとも短時間または短距離の配達順番と経路を割り出すソフトウェアを開発する。
グーグル・クラウドはさらに、もっとも精密で包括的な予想モデル群もUPS向けに開発する計画。UPSの1日あたり100万以上のデータ源(荷物の重さや形状、大きさ、配送センターの処理能力といった数々のデータ生成部分)からデータを自動収集し、それらを解析して仕事量を予想する機械学習モデル群によって、配達トラックへの荷物積み込みや配送センター運営に関する各種の調整を最適化できるようにする計画だ。
【https://www.sdcexec.com/software-technology/news/21067356/ups-to-build-on-smart-logistics-by-using-google-cloud】