Friday, May 17, 2019 10:20 AM

マイクロソフトとソニーが提携で合意

 マイクロソフト(Microsoft)とソニーは16日、ソニーがマイクロソフトのクラウド・サービス「アジュール(Azure)」を使ってゲームやメディアを逐次配信するとともに、新たなイメージ・センサーや人工知能ソリューションを共同開発する戦略提携で合意したことを明らかにした。

 ロイター通信によると、両社の合意は詳細にはいたっておらず、これから調整されるが、競合同士であるはずのエックスボックス(Xbox)とプレイステーション(PlayStation)を協業させることで、クラウド型ゲームやデジタル・コンテントを利用者らに逐次配信できるようにし、また、ゲーム開発者らには開発ツール群を共同で提供する姿勢だ。

 「ソニーにとってマイクロソフトは、直接競争する分野もあるが、長きにわたって協力会社だ」とソニーの吉田憲一郎社長は声明で述べた。「未来のクラウド・ソリューションを合同で開発することは、双方向コンテントの進化と発展に大きく寄与するだろう」。

 両社の提携は、アジュールにとって朗報だ。アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)を追うアジュールにとってソニーのゲーム事業がアジュールを使うことは、AWSを追い上げるうえで大きなはずみになる。

 また、アマゾンがゲーミング市場に進出したことを考慮すれば、マイクロソフトとソニーとしては、アマゾンに対して共闘する体制を整えたいという考えもある。アマゾンは最近、新たな技術ツール群をゲーム・メーカーらに提供開始したほか、トゥウィッチ(Twitch)を10億ドル弱という巨額で買収している。

 トゥウィッチは、ゲーム愛好家らが、ほかのプレイヤーたちによるイー・スポーツでの対戦を観戦するという市場とプラットフォームをつくりだした。昨今、ゲーム市場では、スポーツとしての対戦を観戦するという市場が急拡大中だ。

https://www.reuters.com/article/us-microsoft-sony/microsoft-sony-partner-on-streaming-games-chips-and-ai-idUSKCN1SM24E