Monday, May 20, 2019 9:56 AM
ベライゾン、大規模のIoT接続網を提供開始
米通信サービス最大手(キャリヤー)のベライゾン(Verizon)は先日、全米規模のモノのインターネット(IoT=Internet of Things)接続網を構築し、アプリケーションやデータの接続網を大幅に拡充したことを明らかにした。
チャンネル・パートナーズ・オンライン誌によると、同社のIoT網は米人口の92%を対象とする規模で、独自のNB-IoT(NarrowBand-Internet of Things)によってIP(Internet Protocol)基盤と非IP経由のデータ転送を同時に可能にし、IoTアプリケーションを低コストかつ広範囲で通信網に接続できるようにする。
同社は、現行の4G通信(LTE)を土台とする無線接続網向けIoT網「キャット(Cat)M1 LTE」を構築済み。今回発表されたNB-IoT網は、5Gへの対応を視野に入れたもの。同社は5G通信サービスをすでに開始しており、それによってデータ転送量の激増が予想される。
キャットM1 LTEは、身体装着端末や資産管理向けといった用途に限定されているが、NB-IoTは、毎秒100キロビットのデータ転送に対応したアプリケーションを活用できるようにする。NB-IoTの周波数は、スマートフォンに使われる高速帯域の狭間と位置づけられる「ガード・バンド(Guard Band)」を利用することによって帯域の有効活用を可能にした。同社はそれによって、コスト効果のより高いIoT機器の登場と活用をうながす。
ベライゾンの競合社らも、全米規模のIoT網の提供にすでに着手している。Tモバイルは、NB-IoTの提供を2018年7月に開始しており、AT&Tは、NB-IoT網の提供を約2週間前に始めたばかり。スプリントは技術試験を現在進めている。
【https://www.channelpartnersonline.com/2019/05/14/verizon-follows-att-t-mobile-launches-specialized-iot-network/】