Tuesday, May 21, 2019 10:40 AM
商用ドローン新興企業ジップラインが台頭
カリフォルニア拠点の新興企業ジップライン(Zipline)は17日、私企業投資大手TPGが主導したベンチャー・キャピタル(VC)投資調達において、総額1億9000万ドルを集め、ドローンを使った商用配達サービスの国際展開や試験運用を大幅に拡充する計画を明らかにした。
ジップラインに投資した会社には、ベイリー・ギルフォードやGV、カタリスト・ベンチャーズ、テマセック、ブライト・サクセス・キャピタル、ゴールドマン・サックス、オークハウス・パートナーズ、豊田通商らが含まれる。
ジップラインの企業評価額は今回の資金調達によって10億ドルを突破したことから、新たなユニコーン(評価額が10億ドル以上の私企業)の誕生となった。
テッククランチ誌によると、ジップラインは、医薬品をドローンで配達するためのハードウェアとサービスを米国外の台頭市場で約3年前から販売している。同社は、年商10億ドル単位の事業をすでに構築しており、世界で最速のドローン配達サービス会社の一つに位置づけられる。
米国では、ドローンを商業目的の配達サービスに使うことは規制によってまだ認められておらず、条件付きの試験運用にとどまっている。
同社は2016年10月に、輸血用血液製剤をドローンで病院に配達する事業をルワンダで立ち上げて成功し、2019年4月にはガーナでも同様のサービスを開始し、順調に成長している。
同社は、今回集めた投資を原資としてアフリカと東南アジア、そして北米および中南米で事業を大幅に拡張する計画だ。同社は、米国のノース・カロライナ州で試験運用する契約をすでに獲得しており、米国内での本格的ドローン商業化の第一人者になる可能性がもっとも高い一社とみなされている。
【https://techcrunch.com/2019/05/17/ziplines-new-190-million-funding-means-its-the-newest-billion-dollar-contender-in-the-game-of-drones/】