Tuesday, May 28, 2019 10:36 AM
ARM、CPUとGPU、機械学習チップの新設計を披露
ソフトバンク傘下のチップ設計大手ARM(英国のケンブリッジ拠点)は26日、強力なCPU(central processing unit)とグラフィクス・チップ、機械学習チップの新設計を発表した。それらは、台湾で開かれている技術見本市コンピュテックス(Computex)で披露された。
ベンチャービート誌によると、発表されたCPUのARMコーテックス(Cortex)A77とGPU(graphics processing unit)のマリ(Mali)G77、そしてARM機械学習プロセッサーは、5G時代に向けた準備であり、次世代高速無線機器に必要となる各種のチップの設計において、同社の地位を高める中核製品群と位置づけられる。
それらの新設計は、クラウド電算から末端電算への移行という近年の市場動向を反映し、利用者の現場におけるデータ処理を高速化し、スマートフォンの5G対応を加速させ、機械学習に代表される人工知能アプリケーションの稼働、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)アプリケーションの稼働を最適化する。
ARMによると、5G通信網の普及が加速するなか、消費者向けモバイル端末での動画機能やデータ機能をはじめ、各種のデータを集めるIoT検知器網、利用現場でのビッグ・データ解析、人工知能アルゴリズムの応用が大幅に増え続け、通信網に常時接続するラップトップや、機械学習アプリケーションを走らせる安全な電算機器の需要が強まると予想される。
コーテックスA77は、前設計のA76より処理能力が約20%、マリG77は40%増強された。
【https://venturebeat.com/2019/05/26/arm-reveals-new-cpu-gpu-and-machine-learning-processor-for-5g-world/】