Wednesday, June 12, 2019 10:03 AM
アマゾン、出前サービスを打ち切りへ
アマゾン(Amazon)は11日、米国内のレストラン出前サービスを6月24日に打ち切る方針を明らかにした。同社は、ウーバー・イーツやドアダッシュ、そのほかの競合サービスとの市場競争に対抗できなかった。アマゾンが競争に敗北して撤退することはめずらしい。
アマゾン・レストランツと呼ばれる出前サービスは約4年前に立ち上げられ、米国内20以上の都市で提供されている。同社は英国にも進出したが、英国でのサービスを2018年末に打ち切っている。
CBSニュースによると、アマゾンは出前サービスから完全に撤退するわけではなく、米国外では、同分野の有力新興企業に投資する方針だ。同社は、英国拠点の出前サービス大手デリヴァルー(Deliveroo)に投資し主要株主になっている。
みずほの食品&レストラン業界専門家ジェレミー・スコット氏によると、アマゾン・レストランツの米国内市場占有率はわずかに2%だ。アマゾン・レストランツは、競合社のような積極的販促を展開しなかったことから利用者数を伸ばすことができなかった、と同氏は指摘する。
ウーバー・イーツやグラブハブといった大手らは、外食チェーン大手との取り引きを強化することで市場基盤を固めてきた。たとえば、ウーバー・イーツはマクドナルドと提携し、ドアダッシュはウェンディーズ、グラブハブはタコ・ベルおよびケンタッキー・フライド・チキンとそれぞれ提携している。
アマゾン・レストランツ従業員の多くは、社内での別の職にすでに異動している。
【https://www.cbsnews.com/news/amazon-prime-restaurants-to-shut-down-restaurant-food-delivery-service-in-u-s/】