Monday, July 01, 2019 10:11 AM

グーグル・マップス、バスの遅れをリアルタイムで予想

 グーグルは、都市バスの運行の遅れを機械学習技術によって予想する機能をグーグル・マップス(Google Maps)に組み込んだ。同機能は、世界各地の数百の主要都市を対象とする。

 ベンチャービート誌によると、グーグルは、一部の都市の交通局からバスの現在地に関するデータをリアルタイムで入手している。それらのデータを活用すれば、交通局がバスの現在地情報を提供していない都市での予想にも役立てることができる。

 路線バスの運行遅延の予想に際しては、バスの走行距離や時間帯、および個別の出来事といったデータと人工知能を活用するため、交通局から提供されるバスの運行スケジュールに依存する必要はない。

 任意のバス停にバスが何分後に来るのかを予想する同機能は、交通局の運行スケジュールより正確だ、と同社の研究者アレックス・ファブリカント氏は説明している。

 その予想モデルは、交通局から取得する各バスの現在地データを運行経路上の車の走行速度に整合させたうえで、バス停で停まる時間やその前後の走行速度の低下、曜日や時間帯といった要因も計算に入れている。

 グーグルは過去1年のあいだに、公共交通機関の利便性を高める機能を多数導入してきた。バス停の情報を組み込んだ道順や、拡張現実(AR)を使った道順案内、そのほかニューヨーク市では、仮想執事グーグル・アシスタントの音声認識機能によって次のバスがあと何分で来るかを聞ける機能がある。

 グーグルはさらに、今回のバス遅延予想とあわせて、バスや電車の車内がどれだけ混んでいるかを予想する機能も世界200都市で導入した。

https://venturebeat.com/2019/06/27/how-google-maps-uses-machine-learning-to-predict-bus-traffic-delays-in-real-time/