Tuesday, July 09, 2019 9:33 AM

音だけで部屋の形状を把握〜豪大研究班、ロボット開発

 シドニー工科大学の研究者らは、視覚機能(機械視認機能)を持たないロボットが音だけで部屋の形状を把握できる技術を実証した。

 ベンチャービート誌によると、研究では、マイクとスピーカーを搭載したロボットを使い、自ら発した音が壁に反射して返ってくるまでの時間にもとづいて距離を算出する。研究班は、長方形の部屋の中の無作為の位置を基点として、部屋の形状が確実に分かると予想される経路でロボットを自律走行させた。

 「部屋の形状、すなわち壁の場所や部屋の大きさは、多くの用途で重要な役割りを果たす。たとえば、室内での音源検出の際には、部屋の物理的な特徴がわかれば精度が高まる」と、研究論文の共同作成者は説明している。