Wednesday, July 17, 2019 10:05 AM
スマートフォン・カメラと人工知能だけで心拍測定
新興企業のブレインワークス(Brainworks、ニュージャージー州拠点)は、人工知能とスマートフォン・カメラを使って人の心拍数を読み取る技術を開発した。
ベンチャービート誌によると、同社の技術は、身体に検知器を装着することなく心拍数を検知することで、監視が常時必要な患者の心拍を追跡できる。特に、24時間体制での心拍監視を必要とする未熟児の場合、皮膚がまだきわめて繊細であるため検知器を長時間にわたって肌に装着できないことから、同社の技術の存在価値が大きい。
ブレインワークスの技術は、スマートフォン・カメラがとらえた皮膚のわずかな変色を人工知能が感知して心拍数の変化を測るしくみ。その精度は、米食品&医薬品局(Food and Drug Administration=FDA)が定める基準を満たしている。カメラを使うため、医師が近くにいない状況でも監視できるという利点もある。
同社の技術は、アップル・ウォッチのような高性能のスマート腕時計や身体装着端末でも利用可能。
同社は現在、特許を取得した30種類のアプリケーションを開発し、血圧やそのほかの測定にも応用して実用化する計画だ。
同社は、ジョンズ・ホプキンス病院およびメッドスター(MedStar)と提携し、機能や性能の確認や改良、新機能開発に取り組んでいる。
同社のフィリップ・アルヴィーダCEOは、タダ・イノベーションズ(TaDa Innovations)やモヴィTV(MoviTV)、アイデティック(Idetic)を立ち上げたのち、ダーパ(DARPA=Defense Advanced Research Projects Agency、米軍の国防高等研究計画局)でソフトウェア・プログラム部長を務めた経験もある。
【https://venturebeat.com/2019/07/13/brainworks-uses-smartphone-camera-and-ai-to-detect-your-heart-rate-breathing/】