Tuesday, July 23, 2019 10:10 AM
ボックス、モルガン・スタンリーとの契約を獲得
保守的で慎重な大企業の業務処理をクラウド化させることは困難で、特に、医療や金融サービスといった規制対象業界の大手をクラウド電算に移行させることはほぼ不可能だと長らく言われてきた。
しかし、最近では、大企業でも業務処理の一部をクラウド化させており、また、規制対象業界の大手の一部でもクラウド化に乗り出している。
テッククランチ誌によると、ボックス(Box)は22日、デジタル金庫についてモルガン・スタンリー(Morgan Stanley)と協力関係を結んだことを明らかにし、従来の定説がもはや真実ではなくなりつつある昨今の実態をあらためて示した。
ボックスが最近に拡充したクラウド・ストレージとオンライン協業プラットフォームは、たとえば、遺言や証書、税務書類といった繊細な書類を暗号化して、モルガン・スタンリーの資産運用プラットフォーム上でボックスのデジタル金庫に安全に保管できるようにする。
モルガン・スタンリー自身もモルガン・スタンリーの顧客も、その金庫に書類を自由に追加でき、両者はそのたびに、ボックスのシステムから通知を受け取る。また、管理される書類に関して利用者らがコメントできることから、モルガン・スタンリーの資産管理担当者と利用顧客らが簡単に意思疎通できるようになる。
ボックスとモルガン・スタンリーの契約金額は明らかにされていない。
【https://techcrunch.com/2019/07/22/box-lands-big-financial-services-company-with-morgan-stanley-digital-vault-win/】