Tuesday, July 30, 2019 10:09 AM

ニッパツ、罰金2850億ドル〜司法省に、部品の価格操作で

 司法省は25日、ばね製造大手のニッパツ(本社横浜市)が、ハードディスクドライブ(HDD)の部品販売で価格操作を行なったことを認め、2850万ドルの罰金支払いに同意したと発表した。

 ロイター通信によると、同省はプレスリリースで、ニッパツが他社(社名は非公表)と共謀して価格を固定し、価格競争を自制したと説明した。ミシガン州の連邦地裁に対して有罪を認めた。

 問題の部品は、パソコンなどのデータ記憶に使われるHDDの主要部品を支える「サスペンション」。ニッパツはこの部品の価格情報を他社と共有し、米国内外での価格交渉の基本として使ったという。

 ニッパツは声明で、同社の法令順守規定を「大幅に改善」し、「失われたかもしれない関係者からの信頼を取り戻すため」世界で法に従うことを約束すると述べた。

 司法省によると、ニッパツは2008年5月から16年4月にかけて価格固定の操作を行っていた。司法取引としてニッパツは罰金の支払うほか、継続中の調査に協力する。