Thursday, August 01, 2019 9:56 AM

ブロックチェーン使ったコンテナ追跡に成功

 韓国サムスンSDS、オランダのABNアムロ銀行、ロッテルダム港湾局はこのほど、韓国〜オランダ間の海上輸送を舞台に、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使ったコンテナの追跡実験に成功した。

 グリーンカー・コングレスによると、3者はブロックチェーン・プラットフォーム「DELIVER(デリバー)」を共同開発し、韓国を出発したコンテナがロッテルダム港の税関を通ってティルブルフの倉庫に届くまでを「デリバー」で追跡した。実験を通して、ブロックチェーン技術が相互運用性を可能にするだけでなく、統合されたコンテナ追跡、貨物輸送で必要な手続きと財務の管理を、ペーパーレスで確実に行える安全な方法であることを証明した。

 実験の成功を受けて、サムスンSDとABNアムロ、ロッテルダム港は「デリバー」開発で次の段階に進むことに合意した。新しい段階の目標は、さまざまな業界の複数の荷主が関わる複雑な輸送を対象に実験を行うこと。最終的には、オープンで自立した国際貨物輸送のプラットフォームを確立したい考えだ。