Friday, September 16, 2016 9:58 AM

8月の卸売物価、横ばい

 労働省が15日発表した8月の卸売物価指数(季節調整済み)は、モノとサービスを合わせた総合指数が前月比横ばいとなった。前年同月比(季節調整前)でも横ばいだった。

 サービス分野(最終需要サービス)の価格が上昇したが、食品などを中心にモノ(最終需要財)の価格が下落し、相殺した。

 卸売り段階の物価は0.4%下落した前月からは持ち直したものの、引き続き低水準だった。

 全体から変動の激しい食品とエネルギーを除いたベースは前月比0.1%上昇。前年同月比は1.0%上昇した。食品とエネルギー、貿易サービスを除いたベースは前月比0.3%上昇。前年同月比では1.2%上がり、2014年12月(1.3%上昇)以来の大きな上昇率だった。

 モノは前月比で0.4%低下。前年同月比では2.1%低下した。食品は1.6%値下がりし、2013年4月(1.6%低下)以来の大きな下落率だった。エネルギー価格は前月比0.8%低下した。

 サービスは前月比0.1%上昇。うち貿易は0.6%の値下がりだった。輸送・倉庫は0.4%低下した。サービス全体の前年同月比は1.2%上昇だった。